フリーランス臨床心理士になるまでの軌跡

フリーの臨床心理士として活動するまでの記録をブログに残します。学習知識、考察、etc...

注意欠陥/多動性障害(AD/HD)

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発達障害のうち、全体的な機能や能力は年齢相応であるにも関わらず、読み書きや運動など部分的な能力や機能で著しい遅れが見られる障害を、特異的発達障害と言う。

 

注意欠陥多動性障害は、その下位分類にあたる。

 

注意欠陥/多動性障害(AD/HD)

発達障害の1つで、不注意、多動、衝動性という行動上の3つの特徴を持っている。

 

不注意とは、1つのことに注意を向けることができずに気が散りやすいこと。

多動とは、じっとしていられずに不適切な状況で走り回ったりする。

衝動性とは、順番や適切なタイミングを待てなかったりする。

 

原因は、脳の機能障害だと推測されている。

 

DSM-5における留意点 

発症時期が7歳以前から、12歳以前に変更された

 

・ ASD同様に、神経発達症に含まれる

 

自閉症スペクトラムと注意欠陥多動性障害(AD/HD)の併存がどうやら認められたらしい・・・・

 

二次障害

ADHDのの子供達は、そうでない子供達に比べると、褒められる機会が少なく、叱られる機会が多くなりがち。そのため、二次的に生じた心理的問題への気づきや解決を目的に心理用法が行われる場合がある。

 

二次的障害には、気分障害や不安障害などがある。

 

治療・介入

 

多動・不注意の症状を軽減する薬物の処方がある。以前までは、リタリン(メチルフェニデート)が適応外処方されていたが、2007年より、原則18歳未満のAD/HDを対象にコンサータが適用されるようになった

 

薬物療法と並行して、行動療法を用い、適応行動を学習させていく。

また、ADHD児は日常的に失敗が多く、劣等感を抱きやすい。そのため、親への心理教育や、教師へのコンサルテーション特別支援教室などを用いて児童が生活しやすい環境を整えていく必要がある。

森田療法と内観療法

 

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心理療法

 

日本独自に発達した、森田療法内観療法についてまとめました。

 

森田療法とは

森田療法とは、森田正馬が考案した心理療法であり、森田神経質患者を対象としている。森田神経質とは、内省的で自身の身体的、精神的不快に敏感で心気症傾向のある患者を言う。

 

 

特徴

 

森田療法では、不安や恐怖を特別なものではなく、自然なものとして「あるがままの自分」を受容し、「とらわれの機制」を打破していくことが特徴。また、不快感の原因を追求しない不問的態度も重要である。

 

その理由に、精神的相互作用がある。

精神的相互作用とは、ある感覚に注意を集中することで、その感覚が強まり、その感覚によってさらに注意が集中すること

 

 

内観療法とは

内観療法とは、吉本伊信が開発した心理療法で、浄土真宗の身調べが起源となっている。

 

 

内観療法の手順

内観療法では、下記の項目を実施する。

①以下の項目を思い出す。

身近な人にしてもらったこと、身近な人にして返したこと、身近な人に迷惑をかけたことの3つを思い出してもらう。

 

②1〜2時間に一回思い出した内容を、面談者に報告する

 

この一連の流れを集中内観という。

 

身調べ

集中内観によって、自分の人生や過去の対人関係を継続的、客観的に振り返ること。

 

 

 

【R大学大学院・過去問】 H29 C日程

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平成29年・R大学大学院の過去問間違い箇所をまとめました。

 

代表値(統計)

代表値とは、その名の通り、データを代表する値のことで、平均値、中央値、最頻値がある。平均値とは、データの総計を度数の和で割った値。処理はしやすいが、外れ値に弱いといった特徴がある。中央値は、データを大小順に並べた時に中央に位置する値。最頻値は、度数がもっとも大きい値。中央値と最頻値は、共に処理は難しいが、外れ値に強いという特徴をもつ。

 

レジリエンス(発達・教育)

レジリエンスとは、ラターが「深刻で危機的な状況にも関わらず、適応的な機能を維持しようとする現象」と定義した用語。同じストレスを経験しても、社会的不適応になる人とそうでない人がいる。その様な差異を明らかにする用語がレジリエンス

 

ソーシャルスキル・トレーニング

ソーシャルスキルトレーニングとは、対人不適応を改善するために、対人認知と対人行動の変容を促すプログラム。ソーシャルスキルには、褒める、頼む、話すことなどが含まれる。日常場面を想定したモデリングやロールプレイを用いて、適切な感情表現や会話表現を学習する。行動療法や認知行動療法に基づいたトレーニングである。

 

内発的動機づけ(社会・性格・感情)

内発的動機づけとは、賞や外的報酬に依存しない動機づけのこと。たとえば、老人に優しくすること、趣味に没頭することなどは、人の役に立って嬉しい、目標を達成できて嬉しいなどの内発的動機づけにあたる。また、関連用語として、エンハンジング効果とアンダーマイニング効果がある。前者は、内発的動機づけの低いものに外的報酬を与えると動機づけが高まる現象で、後者は、内発的動機づけが高いものに外的報酬を与えると動機づけが低下する現象。

 

ソマティック・マーカー仮説

ソマティック・マーカー仮説とは、ダマシオが提唱した概念。外部から与えられた刺激が身体的な感情を呼び起こし、それが前頭葉の腹内側面に影響を与え、意思決定を効率的にするのではないかという仮説。

 

双極性障害(症状)

双極性障害とは、感情が正常に機能しなくなる気分障害の一種である。双極性障害は、気分が高揚した状態である躁状態と、気分が落ち込んだ状態であるうつ状態の2つを繰り返し経験する。躁状態では、易刺激性、観念奔走、睡眠障害、食欲・性欲の増加などが症状として現れる。うつ状態では、抑うつ、興味や関心の低下、睡眠障害、食欲低下、疲労感などが症状として現れる。疾病の原因は、脆弱性ストレスモデル、モノアミン仮説、病前性格(循環気質、執着気質、メランコリー親和型気質)が考えられてる。介入については、躁状態の場合、薬物治療。うつ状態の場合は、薬物治療、休養、認知行動療法がそれぞれ有効と考えられている。

 

 

関連ブログの社会と人にかかわるヒントでは、人間関係、コミュニケーション、社交術のtipsを発信中。

 

【 T大学大学院・過去問】平成29年 秋期

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平成29年 秋期のTK大学大学院・過去問の間違い箇所をまとめました。

 

p値(統計)

P値とは帰無仮説が起きる確率値のこと。統計的仮説検定において、p値が有意水準以下であれば、帰無仮説を棄却する。

 

オキシトシン(神経・生理)

視床下部により生合成され、脳下垂体後葉から分泌されるホルモン。出産時の子宮収縮や乳の分泌促進に作用する。

 

オペラント条件付け(学習)

オペラント行動に、報酬刺激や嫌悪刺激を随伴させることで、ある行動が再び起きる確率を変化させること。スキナーが提唱した概念。

 

コホート(統計)

コホートとは、ある一定の期間内に出征した人の集団。その集団に共通する特徴は、時代の影響によるものだと考える。

 

吊り橋効果(社会・感情・性格)

吊り橋効果とは、男性が吊り橋を渡った後、すぐ会った女性に好意を抱く現象。吊り橋を渡った後に生じた興奮(生理的換気)を女性の魅力だと思うこと(認知的解釈)により生じるため、情動の2要因説により説明できる。情動の二要因説とは、情動経験には生理的換気と認知的解釈の二要因が必要であると考える理論。シャクターとシンガーによるエピネフリンの実験が代表的。

 

 

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悩み相談とカウンセリングの違い

 

 

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悩み相談とカウンセリングの違いについてまとめました。

 

主な違いは下記の3点。

 

第一に、相手との関係性に置いて違いがある。悩み相談では、相談者は友人または知人などすでに個人的な関係がある。一方で、心理カウンセリングでは、相談者のカウンセリングを行うという店で飲み関係が成立しており、相談者とそれ以前に個人的な関係があることはない。(多重関係の禁止

第二に、相談の枠組みに違いがある。悩み相談では、悩み相談の形態や時間、所要時間に制限はない。一方、心理カウンセリングの場合、どのような形態で行うか、いつ行うか、時間はどのくらいかなど予め決まっており、それを超えて行われたり、変動することはまずない。

第三に、話を聞く際によって立つものに違いがある。悩み相談では、自分のこれまでの経験や価値観などに基づいて相談者にアドバイスすることがほとんど。一方、心理カウンセリングでは、個人的な経験ではなく、臨床心理学的知識や技法に則って相談者の援助を行う。