フリーランス臨床心理士になるまでの軌跡

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忘却(forgetting)

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忘却理論についてのまとめ記事です。

 

 

 

忘却とは

忘却とは、記憶したはずの事柄が想起できないことをいう。

 

忘却の種類には以下のような分類がある。

 

減衰説

記憶痕跡が時間の経過とともに薄れ、消失すると考える説。エビングハウスが提唱した忘却曲線が代表的。

 

干渉説

記憶痕跡同士が干渉しあって想起できなくなると考える説。

つまり、減衰説のように、記憶痕跡の消失は想定していない

 

ジェンキンスの(Jenkins.J.G)実験が代表的。この実験は、無意味綴りの暗記リストを覚えた後に、被験者を次の群に分けた。

 

①再生テストまで眠らせた群

②再生テストまで起こしていた群

 

両群の暗記課題終了から再生テストまでの時間は同じであるため、減衰説を前提に考えれば再生率は同じはずである。

 

しかし、結果は、①の再生テストまで眠らせた群の方が再生率は高かった

この理由は、②群は生活の中で記名が行われ、暗記リストの項目がが干渉され、想起されづらくなったのだと考えられている。一方で、①の群は、眠っていたことにより新たな記名が行われず、干渉が起きなかったと考えられる。

 

また、干渉には下記の2種類がある。

 

逆向干渉

後続内容が先行内容の想起を干渉すること。

 

順向干渉

先行内容が後続内容の想起を干渉すること。

 

検索失敗

忘却は、記憶痕跡を適切に検索することができないために起こると考える説。

この理論も、干渉説同様に、記憶痕跡の消失は想定していない

 

タルヴィング(Tulving,E.)の実験が代表的。

この実験では、様々な単語(警官、掃除機etc)を記名させた後、以下のような2群に分けて再生テストが行われた。

 

①白紙を渡された想起テストをする群

②カテゴリー名(職業、家電etc)が書かれた用紙を渡されて想起テストをする群

 

結果は、②のカテゴリー名が書かれた用紙を渡されて想起テストをする群の方が再生率は高かった。これは、カテゴリー名が記憶痕跡の検索を助けたと考えられる。

 

その他の忘却説には、精神分析にもとづく、抑圧説がある。これは、苦痛を伴う意識内容を無意識に押し込むことが忘却であると考える説。

 

 

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