フリーランス臨床心理士になるまでの軌跡

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フリーの臨床心理士として活動するまでの記録をブログに残します。学習知識、考察、etc...

転移と逆転移(transference/countertransference)

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関連ブログ、社会と人にかかわるヒントでは、人間関係、コミュニケーション、社交術のtipを発信中。

 

転移と逆転移および、その関連用語についてのまとめ。

 

 

 

転移とは

心理療法や技法は理論ごとに異なるが、どの技法であっても、クライエントが援助者に非合理的な感情を向けることがある。このような感情のことを転移という。

 

転移には、好意や恋愛感情を向ける陽性転移と、敵意や怒りを向ける陰性転移の2種類がある。

 

転移は、心理面接という非日常場面だからこそ起きるのであって、クライエントの正常な反応とは区別せねばならない。

 

 

逆転移

援助者が転移に反応して、クラインエントに非合理的な感情を向けることを逆転移という。

 

逆転移は、少なからず生じるものであり、むしろ心理面接に活かすべきものであると考えられている。援助者が自らの逆転移を自覚し、それに振り回されることなく、なぜ自分に逆転移が生じているのかを洞察することにより、より深いクライエントの理解が可能となる。 

 

抵抗と行動化

その他、関連用語に”抵抗”と”行動化”がある。

 

抵抗とは、クライエントが心理面接・心理療法の進行を妨げることをいう。抵抗の背景には問題の解決を望みながらも、自身が変化していくことに対する不安や、問題の解決によって周囲の心配や同情を失いたくないという疾病利得がある。そのため、沈黙、遅刻、欠席、援助者への暴力、性的誘惑などの行動化が起こる。

 

 

 

行動化(acting out)とは、クライエントが自身の心理状態を言語化することができず、行動によって表現すること。例えば、心理面接によって、自身の内面と直面化する不安や苦痛が生じ、その不安や苦痛が心理面接への無断欠席という形で行動化されることがあげられる。

 

抵抗や行動化も転移や逆転移と同様に発生そのものを防止するのではなく、なぜ発生したかを共に考えることでクライエントの理解と成長の手がかりにできる